エステサロン開業について考えている場合
エステサロンの競争は激しいものの、人気が高く開業を考えている人も多いです。ここではエステにてどういう施術を提供しているか、という部分から開業についてまで広く紹介いたします。
エステサロンではどんなことをしているか
エステサロンの開業について考えている場合、どんな施術が行われているか、というのはほぼ理解していると思われます。
しかし、改めて施術内容について知っておくことで、自分が提供する側になったとき、どんなことができるかというのを改めて考えられるかもしれません。
まず、エステサロンは美容やリラクゼーションを目的としているケースが多く、美容としては脱毛、痩身、肌磨きなど、リラクゼーションとしてはいい香りの保湿オイルを使用し、マッサージなどが挙げられます。
美容外科とは異なりますので、エステだからこその制限はあるものの、継続して通えば脱毛効果は感じられますし、痩身の効果も感じられるケースが多いです。
医師免許などの取得も必要なく、エステティシャン資格で可能な範囲、そしてその知識をもって施術にあたってくれます。
そして具体的な施術内容ですが、日本エステティック協会において考えられているのがスキンケア、プロポーションメイキング、リラクゼーションです。
スキンケアは表皮のケア、爪のケア、そして脱毛と聞くと医療行為や美容師の領分のように感じられるかもしれませんが、毛乳頭や皮脂腺開口部などを破壊しない脱毛も、エステとして認められています。
次にプロポーションメイキング、これはいわゆる痩身にてセルライトを医師免許は必要としない範囲で機器を用いて取り除いたり、手技で整えたりする方法です。
体重を減らすなどの効果は指しておらず、バランスのとれた体になるのを目的とした施術とされています。
最後にリラクゼーション、これはヘッドスパやフットマッサージ、全身マッサージなどを指しています。
心身の緊張をほぐすのを目的とした施術となっており、この時同時にいい香りのオイルを使用して、よりリラックスできるよう配慮します。
整体などをイメージするかもしれませんが、香りや音を使ってよりリラックスできるように考えられた施術をしています。
そして他にも美容に関するカウンセリングなどもしてくれるのがエステサロンです。
肌のタイプ、体のタイプなどを分析していき、日常生活で生かせるアドバイスをするのもエステティシャンの役目となっています。
開業にあたって資格が必要ない、とされているエステサロンですが、十分な知識が無いとできない仕事でもあるので、これから開業を考えている場合はまず資格取得を目指すのがおすすめです。
コースを受講し、実務経験も必要ですが、エステティシャンとして必要な知識を吸収できます。
エステティシャンとして必要な能力について
開業は無資格でも可能とされているエステティシャンですが、求められる能力があります。
これは日本エステティック協会が考えるものでもありますので、まずこれらの技能を身につけてから開業を目指す必要があります。
自宅サロンでまったりと、と考えている場合は能力不足に悩まされる可能性があります。
エステティックサービス提供者に求められる能力は多く、サービスの相談と提供・契約・機器の点検や整備などの管理・プレカウンセリング・トリートメント・アフターカウンセリング・在庫の管理・会計事務・顧客管理・問い合わせなどの対応です。
これらの労力はもちろん事業規模にもよりますが、自宅サロンであってもこれらの能力がないとエステサロンの営業は難しいです。
特に、個人事業主として自分で行う場合は確定申告なども必要なので、税に関しての知識も求められます。
開業自体は簡単ですが、きちんと成り立たせるために必要なことはとても多いです。
エステサロンの開業形態は三つ
エステサロンの開業形態は大きくわけても三つとなっています。
まずは自宅サロン、これは自宅の一室をエステサロン仕様にして、そこにお客様を招きいれてサービスを提供する方法です。
もちろんこれでも十分エステサロンとして成り立ちますし、人気の自宅サロンもあります。
自分の都合で営業できますので、外に出て働くには時間が足りない、という人にもおすすめの方法となっています。
ただし生活感を消すのが難しい、また集客しづらいというデメリットもあります。
次に賃貸マンションを借りてのエステサロンです。
こちらは店舗可の物件を探す必要があり、自宅サロンとは違って家賃もかかります。
しかし生活感を消しつつ、テナントに比べて費用をおさえて営業できます。
宣伝に力をいれなければ集客は難しいもの、借りた部屋によって雰囲気を変えられる、隠れ家的なサロンとしてお客様に非日常を提供できます。
最後にテナントです。
ビルや商業施設の一角にテナントを借りて営業する方法です。
これは開業資金が高額になるものの、店としてお客様からも認識されやすく、また立地によっては集客も望めます。
ただしいきなり手を出すには費用がかかりすぎるので、エステサロンが軌道に乗り、事業を拡大したいときなどにおすすめの開業方法かもしれません。
この三つの開業形態から自分にあったものを選択するのが主な方法となっています。
もちろん店を一から建築するなどのケースもありますので、ご自身にあった方法での開業を目指したいところです。
エステサロンに必要な設備について
開業資金を考える時、もちろん家賃や内装費用もありますが、必要な設備によって大きく費用が変わります。
手技がメインのエステサロンの場合は施術用のベッド、タオル類、ホットタオルキャビネット、お客様用のガウン、オイルや化粧品といった最低限のもので問題ないかもしれません。
内装は重要な要素なので、そこは別でお金をかけるとしても、施術に必要な設備はそこまで必要ありません。
しかし痩身や脱毛など、業務用機器が必要な場合は費用がはねあがります。
ものによっては500万円以上もの機器もありますので、無理のない導入をおすすめいたします。
エステサロンで使用していた中古の機器を取り扱っている業者もありますので、新品にこだわらない、というのも賢い導入方法のひとつといえます。
エステサロンの開業についてのまとめ
エステサロンは開業にあたり無資格であっても、違法にはなりません。
誰でも開業できるものですが、クオリティの高い施術や営業に必要な知識を求められますので、安易な気持ちでは開業できないものです。
また、十分な能力をもって開業したとしても、集客できなければすぐに継続は困難となってしまいます。
あらゆる工夫が求められるものの、それでもエステサロンの開業は人気で、自分のコンセプトを内装や施術に落とし込み、そしてそれが経営方針として成功すればとてもやりがいがあります。
自分自身が存在意義を作っていく、そんな業種でもあるので、クリエイティブな人などにとって魅力的な業種なのです。
そのためにもまず開業に必要な知識を取り入れるのが大事、開業形態、それにかかる費用、業務用機器を導入するためのルートなど、しっかり取り入れて自分の理想とするエステサロン作りをおすすめいたします。
また、いまはネットを使って上手な宣伝ができる可能性が高くなっています。
自分のコンセプトを発信しつつ、集客するという方法もとれますので、エステサロン運営の安定のため、工夫をこらしていきたいところです。